オンライン・カウンセリングをご利用いただいた方々、各種講座をご受講いただいた方々の声をご紹介します。
講座を受講して、また帰宅してから何度もレジメを読み返した中でたくさんの気づきがありました。私は今まさに「分断された履歴書」の切れた部分にいるのだなと。そして「なぜ自分は夫を助けられなかったのか」「助ける方法があったのではないか」という“意味探し”の真っ最中でまだその先がない状態なのだと。一時は、もうその先なんてどうでもいいし、なくてもいいと思っていました。先生の「自分の死別体験が自分を支配している」「自分の悲しみでいっぱいで周りの人を気遣う余裕がない。自分の悲しみしか見えていない」という言葉に目が覚めた気がしました。この1年、十分に自分だけの悲しみに浸って外の世界から自分を守ってぬくぬくと過ごして来ました。その時間も確かに必要だったと思いますが、それだけでは分断された先の新しい人生にはいつまでたっても進めないと気づきました。この体験に意味を見出して、再起と成長するにはまだ時間がかかりそうです。この悲しみを抱えながら新しい自分の人生を歩んでいく日が訪れることを信じて、自分のできること、すべきことを模索していきたいと思っています。
Aさんが、最愛のご主人と死別という人生の一大喪失を経験されて、かつてない衝撃を受け、そのことをただやり過ごすことはできない、ましてや何事もなかったかのように前進するなど、亡き夫に対して申し訳ない、など様々な気持ちから、「立ち止まって考えるべきだ」と思い、意を決してGCCの講座へ参加してくださったのですね。賢い道を選ばれたと思います。
なぜなら、自身の人生や生活の核のような人(Aさんにとってはご主人)を失うと、心境の変化、生活環境の変化など、あらゆることが変わってしまうので、立ち止まって一体何が起こり、どう対処すべきかなど考える必要が生じるからです。グリーフの状態にあるとはそういうことなのです。そして、個々の方の事情は異なりますが、講座では一般的、普遍的な喪失・グリーフのヒントを得ることができます。
よく「知識は身を助ける」と言いますが、講座で学ぶことにより、Aさんはたくさん気づきがあったということですが、今あるグリーフの苦痛にも意味があると分かったことで、同じ苦痛でも多少耐えやすくなるのだと思います。
Aさん、たいへん熱心に素直に講義を聴いてくださり、講師として本望に思います。グリーフの道のりを、癒しに向かって歩き始めましたね!陰ながら応援しています。
グリーフ・カウンセリング・センター 代表 鈴木剛子
入門コースとは思えない充実した内容でした。喪失の意味付けやナラティブなど、自分は気づかぬうちにやっていたようです。人は失いながら得ているものがあると感じていましたが、今日のお話を伺い心からそう思えました。自分が感じたことを何かに役立てていけたら、それもきっと大きな意味付けになると思いました。
GCCの入門講座に参加してくださる方の多くは、ご自身が死別体験者で、喪失やグリーフについて理解したいという探究心が非常に強いですね。そうした方々の期待にお答えする意味で、自ずと講座の内容も限られた時間でありながら、主要テーマに出来るだけ深く踏み込んだ講義になります。実践的な知識を得ていただくと共に、喪失体験を単なる喪失に終わらせないで、人生をよりよく生きるための学びの機会にできるように、入門講座を考えるきっかけにして下さればと願っています。
Bさんが「失いながら得ているものがある」と日頃、感じておられたことが、入門講座で実証できたということを伺って、「喪失」「グリーフ」「グリーフケア」の真髄に近づいて下さったと嬉しく思いました。
グリーフ・カウンセリング・センター 代表 鈴木剛子
これまでの人生で私は何度か大切な家族との死別を経験してきましたが、そんな私にとって、自分が抱えたグリーフとは何なのかを理解し、喪失を受け入れることがその後の人生の大きなテーマとなりました。
GCCの養成講座では本当に多くのことを学ばせていただきましたが、中でも非情に納得させられた話として「グリーフから完全に回復することなどありえない、なぜなら愛する存在を失ったものは、その喪失に意味を探求するようになり、そうした探求が生涯の課題ともなりえるからである」ということでした。そして何か肯定的な意味を見出すことができれば、それは喪失の受容や、新たな自己の創造にも繋がるということを学びました。
かつて私が大切な存在を失ったときにも、元の自分のままであり続けることなどとうてい不可能だと思いました。むしろその喪失から多くのことを教えられ、自分が変化したことこそが喪失の意味であったのだと、年月を経た今感じています。そうした意味は、喪失体験後あまり時をおかずに見出せたものもありましたし、何年たってもなかなか納得できず、見出せないものもありました。
自分の心も共に死んでしまったと感じ、意味探求の過程で魂をえぐられるような辛い感情を経験したこともありますし、何年かたって(恐らくは心の準備ができたときに)また新たな意味を発見したこともあります。ですが、いずれの場合においても意味の発見は、亡きものとの絆を以前にもまして強く再確認させてくれました。それは私にとって愛する者たちから与えられた大切なメッセージにほかなりませんでした。私は喪失によって多くのことを学び、与えられたのだと思っています。
GCC養成講座の基本理念であるニーメヤー先生の「意味再構成アプローチ」は、愛するもの、大切なものを失い、自分の魂も共に死んでしまったように感じている人々にとって、新たな世界で再び生きていく力を取り戻すために、大変有効な方法の一つなのではないかと思います。喪失を経験して今現在苦しんでいる方は勿論、まだ喪失を経験していない方にも、グリーフに対処する選択肢として、そのような積極的な可能性があることを是非知っていただきたいと心から思っております。
Cさん、GCCでの学びが喪失後の再起再生に有意義だったというご自身の経験をシェアして下さり感謝しています。Cさんはじめ、GCCの受講生さんたちは、つらい喪失と真摯に向き合い、その後どのように生きるべきか、真剣に考え、行動を起こそうとしている、そういうタイプの方が多いのです。
グリーフとかグリーフケアというと、とかく世間では一時的な「感情の問題」とその「治療法」などと思われがちですが、それは本分野のほんの一部の問題に過ぎません。そうではなく、大切な人を失う経験は、自身の人生全体に影響を及ぼし、人生を丸ごと考え直す必要に迫られる、そのように大掛かりな課題と取り組むことなのです。Cさんが指摘しているように、一生かけて取り組むことにもなりえます。
大切な人を亡くして、初めて真剣に人生の意味や目的を考えるようになったという方は少なくありませんが、もしそうであるとしたら、亡き人のおかげと感謝しても不思議はないですね。たった一度の人生、できる限り充実して一生懸命に生きたいものです。GCCは、そのことを一緒に思考し、探求し、助けあいうことを目指しています。
グリーフ・カウンセリング・センター 代表 鈴木剛子
希望と共に充実した日々を生きていた時に事故は起こり、自分の人生以上に大切な人生のパートナーを失った。彼女を助けることが出来ず、生き残った自分は、何もかもが変わってしまった人生を前にして、今までの価値観、生き方の全てを否定されたように感じた。最も困難なこと、それはあらゆることに決断を迫られているのに、何にひとつ決断をくだすことが出来なくなったことだった。
答えなどないことだけはわかっていたが、本心が求めているものは、もう決して得ることのできない選択肢であり、以前とは似ても似つかないほど変わってしまった自分の世界を受け入れることが出来なかった。人生の全てが信じられなくなり、真っ暗闇の中からの小さな一歩の積み重ねを始めた。前進と後退を繰り返しながら生きるヒント、手がかりを映画や本の中、あらゆるものの中に探した。自分が望む、望まないに関わらず人生は進み続け、自分は立ち止まった。前進していないことのあせり、と同時に前に進みたくないという自身の抵抗。葛藤の日々が続いた。
鈴木先生との出会いは死別から暫くの時間が経ち、小さなことであれなんであれ、なんとか自分を信じ、判断をしていきたい、思いを行動に移したいという勇気が少しずつ湧きはじめた頃であった。自分は誰を信用したいのか、どんな先生と時間を共にしたいのかを考えた。カウンセリングの相手であれ、いかなる出会いにおいてであれ、素敵な人間と出会うことほど人生において素晴らしいことはないはずである、と。先生のプロフィールなどから、その人物像を想像した。ニーメイヤー氏のインタビューを閲覧し、ニーメイヤー著/鈴木先生 訳の本を読んだ。
決め手となったのは、鈴木先生自身の生き方、人生の歩みから浮かび上がって来た先生自身の人間性、輝きであった。なによりも先生自身が死別体験者であり、辛い日々を過ごされた後に今の様なグリーフカウンセラーとしてご活躍なさっておられる姿勢に感銘を受けた。自分が人生において大切と考えているインスピレーションがそこにあった。それこそが、亡き彼女との生活にあった輝きであり、彼女と私が最も大切にしていたことのひとつであり、今も尚私に生きる力を与えてくれる源のひとつであるからだ。
先生の行動範囲、価値観が日本のみにとらわれていないという点も信頼をおかせていただくうえで非常に重要であったことも述べておきたい。答えをもらおうとしていたのではない。自分自身に対する信頼を少しでも取り戻したいとの行動であった。結果として、プロとして責任をもった態度で、そして時に死別体験を経たひとりの人間としてお話を聞いてくれる先生との出会いを選択できたことが自分への信頼回復にもつながり、今に至る。
最愛のパートナーを突然の事故で亡くす、これほどつらい経験は人生でありえないのではないでしょうか?。しかも20代の若さで、これから希望に満ちた人生を二人でスタートしようとしていた矢先に、Tさんは、「自分の人生以上に大切な人」を奪われてしまった。私はカウンセラーとして、お話を伺いながら、その衝撃はいかばかりか、察しても察しきれないほどであろうと、極めて謙虚な気持にさせられました。
Tさんは「自分の世界がすっかり変わってしまった」「人生の全てが信じられなくなった」と言われました。これは、想像を絶するありえない出来事を体験したことによる自然で正常な反応と言えますが、Tさんは言葉では表現しきれない不安と恐怖を感じられただろうと想像します。死別の「悲しみ」についてはよく言われますが、あまり知られていないのは、まさにこうした不安感、恐怖感なのですね。カウンセリングではあらゆる感情をバリデート(正当化)してクライエントさんに安心感を取り戻してもらいます。
お話を伺いながら、Tさんがどれだけ彼女のことを愛していたか、彼女こそ生涯のパートナーであり、幸福感で満たしてくれる唯一無二の人であると、心から思っていたことがヒシヒシと伝わってきて、Tさんの無念さ、悔しさを実感しました。ほんの少しではありますが、Tさんの痛みのほんの一部が私に移ってきたように感じ、その分だけでもTさんが楽になって下さったら本望と思いました。
Tさんは通訳や翻訳の仕事をされているだけに、言葉を駆使することが得意で、ご自身の気持ちを、苦痛と闘いながらも、上手に表現してくださいました。それはTさんの力、強みだと思います。どんなに悲劇的な出来事であっても、それを言葉にし、誰かに語ることで、その出来事から次第に解放され、自分自身を取り戻せるようになるのです。そうすれば彼女との良い思い出が蘇り、愛情の絆がずっと続いていて、遺されて生きるご自身の力になることを実感されるでしょう。
最後に、夫と死別して私がその後カナダへ留学するなど、広い世界を冒険し始めたことを、肯定的に受け止めてくださり嬉しかったです。そしてそんな私を信じてとても話しづらい喪失物語を語ってくださったことに深く感謝しています。
グリーフ・カウンセリング・センター 代表 鈴木剛子
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